【カイロ=佐藤貴生】イランのロウハニ大統領は3日、2015年の核合意をめぐり、7日以降は合意の規定を必要なだけ上回る濃縮度のウラン製造を始めると述べた。規定の濃縮度は3・67%だが、イランは約20%のウラン製造技術を有しており、このレベルになると核兵器に使われる濃縮度90%以上の製造技術に近づくとされる。
7日以降は、西部アラクの原子炉を核合意以前と同様に稼働させるとも表明した。核合意では、アラクの実験用重水炉は兵器級プルトニウムが製造できないよう再設計する取り決めになっていた。
いずれも核合意の中でも重要な履行義務の放棄に当たり、欧米の強い反発が予想される。ただ、ロウハニ師はこうした行為について、「核合意に打撃を与えたいわけではなく、合意を維持したいから行うのだ」「合意の枠内の状態に1時間で戻ることができる」などと強調。英仏独に対し、合意で決められたイランとの経済取引の維持に努力するよう促した。
イランは1日、低濃縮ウランの貯蔵量が核合意で制限された300キロ(六フッ化ウラン換算)を超過したとし、すでに合意の履行義務を一部放棄していた。
https://www.sankei.com/world/news/190703/wor1907030018-n1.html
2019-07-03 09:23:00Z
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