【ワシントン=黒瀬悦成】米中央軍のマッケンジー司令官は30日、国防総省で記者会見し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の指導者、アブバクル・バグダディ容疑者に対する米軍の急襲作戦の詳細を説明した。
マッケンジー氏は、トランプ大統領が27日にバグダディ容疑者の自爆死を発表した際、同容疑者が死亡の直前に「泣いて叫んでいた」などと述べたことに関し、「確認できない」と述べるにとどめた。
ミリー統合参謀本部議長も28日、この件に関し確認を避けており、トランプ氏が同容疑者の「臆病者」ぶりを印象づけるため大げさな描写を付け加えた可能性が指摘されている。
マッケンジー氏はまた、急襲作戦の様子を撮影した白黒の空撮映像の一部を初めて公開した。
公開された映像には、シリア北西部イドリブ県にあった同容疑者の隠れ家に米軍特殊部隊の要員らが駆け足で接近する様子や、急襲作戦が終了後の隠れ家にミサイルまたは爆弾を撃ち込んで完全に破壊する様子などが写っている。
容疑者が逃げ込んだトンネルや隠れ家の中の様子を含む地上からの映像は公開されなかった。
マッケンジー氏によると、バグダディ容疑者は自爆死した際、自身の子供2人を道連れにした。また、米軍部隊が隠れ家内で自爆用のベストを着ていた男1人と女4人を殺害したほか、戦闘員2人を拘束したことを明らかにした。
https://www.sankei.com/world/news/191031/wor1910310010-n1.html
2019-10-31 07:24:00Z
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