<イギリス人もアメリカ人も英王室に招かれたトランプの礼儀作法に一喜一憂。でも大丈夫、エリザベス女王は太っ腹だった>
ドナルド・トランプ米大統領は、国賓としてイギリスを訪問中の6月3日、エリザベス女王主催の晩餐会に出席。その最中に、英王室メンバーと面会する際の暗黙のルールを破って、女王の背中に手を触れた。当たり障りのない動作に思えるかもしれないが、これは英王室の礼儀作法に反した行為だ。
トランプが王室のルールを破ったのはこれが初めてではない。昨年7月の訪英時には、女王とともに臨んだ閲兵式で、女王の前を歩いてしまった。この無作法には批判が殺到した。
英王室の公式サイトには、「女王や王室メンバーとの面会に際して、守るべき行動基準は存在しない」と書いてある。しかし「伝統的作法」に従いたい向きは、「頭を軽く下げてお辞儀」(男性)か「膝を曲げてお辞儀」(女性)をすることが奨励されている。
王室の作法は煩雑なことで有名であり、正しくこなすのは至難の業。王室専門誌「マジェスティー」の編集長イングリッド・スワードは2017年、メーガン・マークルが初めて女王に会ったと報道されたとき、元女優のマークルが王室の一員になるまでの道のりは「地雷原を歩くように困難なものとなる」とニューヨーク・ポスト紙に語っている
王室メンバーの体に触れるのは、眉をしかめられる行為かもしれない。しかし、2009年の訪英時にエリザベス女王の肩を抱いてしまったアメリカの前ファーストレディ、ミシェル・オバマは、それでもこの世の終わりではない、と語っている。
だが2016年に女王に再会したときは、「ありとあらゆる礼儀作法が頭のなかに飛び交って、『階段を踏み外すな、何があろうと誰にも触るな』と言い聞かせていた」という。
しかし女王はそうしたルールを気にするふうではなく、「つまらないことを気にしないで、とにかくお入りなさい」と言ってくれたという。
(翻訳:ガリレオ)
ハンナ・プレストン
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190604-00010006-newsweek-int
2019-06-04 09:22:00Z
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