台湾で11日に投開票された総統選で、民主進歩党の蔡英文総統が史上最多817万票超で圧勝した。「中国の圧力」に対抗した政治姿勢が、台湾国民の共感を呼んだとみられる。中国による統一の試みを拒絶したことで、中国の習近平国家主席が目指す「中華民族の偉大な復興という中国の夢」はつまずき、大きな痛手になったことは確実だ。
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蔡氏は11日夜の記者会見で「今回の選挙結果は、民主的な台湾が武力による脅威に屈しないことを証明した」と高らかに宣言した。
昨年1月2日、習氏が「一国二制度」による台湾統一策に言及すると、蔡氏は直後に「絶対に受け入れない」と表明。一国二制度拒否は野党の中国国民党も同じ方針だが、蔡氏の決然とした態度は称賛を受けた。
蔡氏は2016年5月の就任当初、中国が主張する「一つの中国」に配慮し、中国当局を「北京」や「対岸」と表現していたが、昨年10月の演説では「中国はわれわれを威嚇し、地域の平和と安定に挑戦している」と断じた。
さらに19年6月以降、香港で「逃亡犯条例」改正案をきっかけとした抗議活動が本格化。一国二制度が形骸化して自由や自治を失いつつある香港の現状は、将来の台湾の姿と受け止められた。
習指導部は今後、蔡政権に対する全方位的な圧力を強める構えだが、台湾の統一に向けた道筋を描くのは極めて難しくなった。対中強硬派の声が強まる米国が台湾に接近することも警戒しており、北京の共産党筋は「国内外の情勢は複雑さを増し、中国の台湾政策はより慎重にならざるを得ない」と指摘した。
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2020-01-12 06:00:16Z
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