2019年05月30日22時37分
【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は29日、トランプ米大統領が先の訪日で米海軍横須賀基地を訪れた際、同基地を母港とするイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」の艦名がトランプ氏の目に入らないよう、ホワイトハウスが海軍に要望していたと報じた。艦名の由来となった故マケイン上院議員が、トランプ氏と険悪な関係だったことに配慮したとみられる。
同紙によると、米インド太平洋軍司令部当局者は海軍と空軍の担当者に送った15日付のメールで、ホワイトハウスと協議した結果として「ジョン・S・マケインが(大統領の)目に入らないようにする必要がある」と指示した。シャナハン国防長官代行もこれを承認したと同紙は伝えた。
しかし、シャナハン氏はその後、訪問先のシンガポールに向かう機中、ロイター通信など記者団に「同艦に関するいかなる措置も承認していない」と反論した。自身の関与を否定している。
2017年に衝突事故を起こした同艦は、修繕中で横須賀基地からの移動が困難。このためトランプ氏の来訪前、船体の一部をシートで覆うなどして艦名が見えないようにされた。
昨年8月に死去したマケイン氏は生前、与党共和党内でトランプ批判の急先鋒(せんぽう)として知られ、トランプ氏もたびたびマケイン氏を激しく非難した。トランプ氏は29日のツイッターに「私の訪日中、ジョン・S・マケインに関して何らかの指示があったとは知らされていなかった」と投稿した。
1994年就役の同艦は、いずれも海軍大将だったマケイン氏の祖父と父にちなんで命名された。元海軍飛行士でベトナム戦争時に捕虜生活を体験したマケイン氏は、18年7月に艦名由来に加えられている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019053000741&g=int
2019-05-30 13:37:00Z
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