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スーダン大統領が辞任=30年の強権支配に幕-軍主導で政権移行評議会 - 時事通信ニュース

2019年04月11日22時03分

スーダンのバシル大統領=1日、ハルツーム(AFP時事)

 【カイロ時事】スーダンのイブンオウフ国防相は11日、1989年以来30年に及ぶ強権支配を敷いてきたバシル大統領(75)が辞任し、「安全な場所」で拘束されていると発表した。また、政権移行に向けた軍事評議会を設置し、2年間の統治後に選挙を実施すると表明。3カ月の非常事態を宣言し、憲法の停止も明らかにした。

軍本部前で大規模デモ=「大統領辞任まで継続」-スーダン

 国防相は国民向けのテレビ演説で「国民が汚職や貧困に苦しんでいるのに、政権は虚偽の約束を繰り返していた」と批判し、軍主導による政変を正当化した。辞任発表に先立ち、バシル政権を支えてきた情報機関、国家情報治安局(NISS)も11日、全土で政治犯を釈放すると表明した。

11日、ハルツームで、デモ隊と一緒になって行進するスーダン軍の兵士(AFP時事)

 スーダンでは昨年12月以降、パンの急激な値上げなどをきっかけにバシル政権に抗議するデモが続いていた。今月6日からは首都にある軍本部前でデモ隊が座り込みを続け、大統領退陣を要求してきた。
 現地からの報道では、首都ハルツームの主要道路や橋には11日、軍や治安部隊が展開し、物々しい雰囲気となった。辞任の情報が伝わると、デモ隊は「われわれは勝った」と気勢を上げた。ただ、軍主導ではなく民主的な政権移行を求める声も根強く、抗議行動が収束するかは不透明だ。
 スーダンに近い北アフリカのアルジェリアでも今月2日、4期20年に及ぶ長期政権を続けてきたブーテフリカ大統領(82)が市民の退陣要求に屈する形で辞任。スーダンでもこうした動きに刺激される形で、デモ隊による大統領辞任圧力が強まっていた。

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https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041100910&g=int

2019-04-11 13:03:00Z
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