【ジャカルタ武内彩】インドネシア政府は29日、声明を発表し、ジョコ大統領が首都を現在のジャカルタから移転する方針を決めたことを明らかにした。ただ首都移転には国会の承認や大規模なインフラ開発のための多額の財源が必要で、実現には時間がかかるとみられる。
地元メディアによると、国家開発企画庁のバンバン長官は29日の閣議後に記者会見し、「ジョコ大統領は首都をジャワ島以外に移転させると決めた」と述べた。具体的な移転先は未定だが、候補地としてカリマンタン島などが挙げられた。移転には5~10年程度かかる見通しだという。
首都移転案はこれまでも議論されてきた。ジャワ島以外への移転は、経済や政治の一極集中を緩和し、開発が遅れる地方との経済格差を是正する狙いがあるとみられる。
ジャカルタの人口は1000万人を超え、世界最悪と指摘される慢性的な交通渋滞や洪水被害などの問題を抱えている。
https://mainichi.jp/articles/20190429/k00/00m/030/159000c
2019-04-29 14:45:00Z
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