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エチオピア、ボーイングに調査要求 「事故機操縦士は手順従った」 - ロイター (Reuters Japan)

 4月4日、エチオピア政府は、エチオピア航空のボーイング737MAX8が3月に起こした墜落事故の初の調査報告を発表し、操縦士は機首が繰り返し下げた際に適切な手順をとっていたと指摘した。写真は会見するダグマウィット・モゲス運輸相。アディスアベバで撮影(2019年 ロイター/Tiksa Negeri)

[アディスアベバ 4日 ロイター] - エチオピア政府は4日、先月起きたエチオピア航空のボーイング737MAX8型機の墜落事故で、機体が勝手に急降下を繰り返す中で操縦士はマニュアル通り適切に対応していたと指摘。ボーイング(BA.N)に対し制御システムに不具合がなかったか調査するよう求めた。

墜落事故に関する暫定報告書は5日までに公表される見通し。

ダグマウィット・モゲス運輸相は記者会見で暫定報告書の概要を説明。「操縦士は、ボーイングが指示したすべての手順を繰り返し行ったが、機体を制御することができなかった」と明らかにした。

その上で「墜落前に機体が勝手に急降下を繰り返していたことが判明した。ボーイングは航空制御システムを調査することが望ましい」と述べ、ボーイングが737MAX機の制御システムを再点検し、航空当局が問題が解消したと確認するまで運航再開を認めるべきではないとの考えを示した。

事故責任の所在については明確にしなかった。事故機の飛行に関する詳しい分析にはなお時間がかかる見込みだ。

機体の降下は失速を防止する「MCAS」という新型制御システムが作動したためとみられる。MCASを巡っては、エチオピア航空の墜落事故の5カ月前の昨年10月にインドネシアのライオン航空の同型機が起こした墜落事故の際にも、MCASがセンサーからの誤ったデータに基づき機体を降下させたことで操縦士が制御不能の状況に陥ったことが、暫定報告書で明らかになっている。

MCASを認証した米連邦航空局(FAA)は、エチオピア政府の発表について、調査はまだ完了していないとした上で「当該事故の全容を完全に把握するため引き続き尽力しており、事故の解明がさらに進んだ段階で適切な対策を講じる」と述べた。

ボーイングは報告書が公表された時点で内容を検討するとした。

*内容を追加しました。

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https://jp.reuters.com/article/ethiopia-airplane-idJPKCN1RG11S

2019-04-04 16:46:00Z
52781644077891

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