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ロシア疑惑、共謀「立証できず」 米司法長官が…(写真=ロイター) - 日本経済新聞

【ワシントン=中村亮】バー米司法長官は24日、2016年の米大統領選にロシアが介入した疑惑について捜査結果の概要を公表した。トランプ大統領の選挙陣営がロシアと共謀した疑惑を裏付ける証拠は見つからなかった。トランプ氏が疑惑捜査を妨害した疑いについては、捜査を仕切ったモラー特別検察官が犯罪行為の有無を判断せず、バー氏が「証拠不十分」と結論づけた。

自宅から司法省へ向かうバー米司法長官(24日)=ロイター

自宅から司法省へ向かうバー米司法長官(24日)=ロイター

バー司法長官は24日、上下両院の司法委員会トップに書簡を送って捜査結果を報告した。モラー氏は17年5月にロシア疑惑の捜査を始めて、今月22日にバー氏に捜査の最終報告書を提出していた。

バー氏の書簡によると、モラー氏は「トランプ大統領の選挙陣営とロシア政府が共謀したり、調整したりしたとは立証していない」と結論づけた。ロシア政府は偽ニュースを広めるなどしてトランプ氏の当選を後押ししたと指摘したが、トランプ陣営との協力関係は見つからなかったと説明した。

モラー氏は捜査で、ロシアとの疑わしい関係を明らかにした。トランプ氏の長男ジュニア氏や娘婿クシュナー上級顧問は16年6月にライバル候補のクリントン元国務長官に不利な情報を持ちかけたロシア人弁護士と面会するなどしていた。だがトランプ陣営とロシア政府の共謀を具体的に裏付ける証拠は見つからなかったとみられる。

またトランプ氏が疑惑捜査を妨害した疑いについて、モラー氏は「大統領が罪を犯したと結論づけられないが、このことが大統領を無罪とするわけでもない」と指摘。捜査妨害について犯罪行為の有無の判断を示さず、バー司法長官やローゼンスタイン司法副長官に委ねた。両氏はモラー氏が積み上げた捜査情報を踏まえて、司法妨害を認定するには「証拠不十分だ」と結論づけた。

トランプ氏は17年5月、初期段階のロシア疑惑の捜査をしたコミー米連邦捜査局(FBI)長官を解任した。コミー氏は疑惑に関する捜査を打ち切るようにトランプ氏から何度も求められたと証言。トランプ氏に捜査を妨害する意図があったと指摘されていた。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42852390V20C19A3000000/

2019-03-24 20:15:00Z
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