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EU首脳会議、英離脱の延期容認は見送り公算大 英下院採決後に判断か(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 【ブリュッセル八田浩輔、ロンドン矢野純一】欧州連合(EU)は21日に始まる首脳会議で、今月29日に迫った英国の離脱期限の延期について協議する。メイ英首相は、期限を6月30日まで延ばすよう要請。だがEU側は、週明けに英下院で離脱合意案が可決されることが延期容認の前提だとクギを刺し、今回の首脳会議では決定を見送る公算が大きい。

 トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は20日の記者会見で、合意案が英下院で可決された場合は、英国内の法整備に必要な「短期間の延期」は実現可能との認識を示した。離脱の延期は、英国の要請を受けて英国を除く27のEU加盟国がすべて承認した場合にのみ可能になる。

 一方、6月30日までという3カ月間の延期について、トゥスク氏は英国の欧州議会選挙の参加を巡って「法的、政治的な疑問」が生じると指摘した。

 EU加盟国に参加を義務づけた欧州議会選挙は、5月23日に始まる。メイ氏が設定した離脱期限は、欧州議会招集日の7月2日より前であれば、英国は選挙参加を回避できるとの解釈に基づく。

 だが、ユンケル欧州委員長は「離脱日が選挙をまたぐ場合は、英国も選挙を実施する義務がある」とし、5月23日より前に離脱を終えるべきだとの立場を崩していない。

 英下院は週明けにも、3度目の離脱合意案の採決を行う。可決しなければ、英・EUは再び「合意なき離脱」の危機に直面し、英国内ではメイ氏の辞任や、解散・総選挙を求める声が強まる可能性がある。否決の場合、EUは直後に臨時の首脳会議を開いて対応を協議する構えだ。

 メイ氏は20日夜(日本時間21日未明)に首相官邸で行った国民向け演説で、3月29日に予定通りに離脱できなくなったことを説明し、「離脱の遅れは痛恨の極み」と述べた。英メディアは「メイ氏が進退をかけ3度目の採決に臨む」と報じた。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190321-00000060-mai-eurp

2019-03-21 11:27:00Z
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