米ボーイングの主力小型機「737MAX8型」が相次ぎ墜落事故を起こした問題で、同型機の運航にゴーサインを出した米連邦航空局(FAA)に対し、米連邦捜査局(FBI)が捜査に入ったことが明らかになった。就航間もない最新鋭機が5カ月で2機も墜落し、計346人が犠牲になった事故により、航空当局の刑事責任が問われる異例の展開になる可能性が出てきた。
ボーイングの生産工場が近い米シアトルの地元紙シアトル・タイムズが20日、複数の関係者の話として伝えた。米司法省の刑事部門の監督のもと、FAAの上部組織である米運輸省の調査を支援する形で、FBIが関わるという。FAAが737MAXの安全性にお墨付きを与えた「型式証明」の手続きに違法性がなかったかを調べる。
捜査は昨年10月にインドネシアで起きた最初の事故を受けて始まったという。今月10日にエチオピア航空機が墜落した2度目の事故の後、裁判所を通じて証拠集めが行われるなど、捜査態勢が拡充された。
737MAXの型式証明は、ボーイングが2012年に申請し、FAAが17年3月に認めた。新たに搭載された失速防止システムの誤作動が二つの事故の原因として疑われているが、FAAによる審査の過程で、このシステムの安全性評価がボーイング側の技術者に委ねられていたことが明らかになっている。FAA幹部が職員に対し、認証を急ぐよう圧力をかけたとも報じられている。
米航空機事故をめぐっては、整備不良にからんで民間事業者が刑事責任を問われた例が過去にあるが、航空業界を監督する当局にまで捜査が及ぶのは異例。
朝日新聞社
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190321-00000058-asahi-int
2019-03-21 10:55:00Z
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