フランスで16日行われたマクロン政権に抗議する黄色いベスト運動のデモで、一部の参加者や便乗した過激派が暴徒化し、パリのシャンゼリゼ大通りに並ぶ複数のブランド店を略奪、老舗カフェなど数々の店舗を破壊した。スプレーを使った落書きも相次ぐなど極めて深刻な被害が出ており、警察はパリで230人以上を拘束した。
フランスのメディアによると、マクロン大統領は休暇を取って同国南部ピレネー山脈でスキーを楽しんでいたが、大統領府は16日、事態を受けて同日中にパリへ戻ると明らかにした。
デモには反資本主義的思想の無政府主義者ら過激派も加わっていた。老舗の高級カフェ、フーケッツや高級ブランド店などを主な標的として破壊や略奪を行ったほか、新聞や雑誌を売る路上の売店が相次ぎ放火された。共同通信パリ支局が入居するビルの扉のガラスも割られた。
警備する警官隊も攻撃の対象となり、投石や暴行を受けるなどした。催涙ガスや放水などで応じたものの暴力行為を阻止できず、野党からは対応が不十分だったと批判する声も出ている。(共同)
https://www.sankei.com/world/news/190317/wor1903170004-n1.html
2019-03-16 23:02:00Z
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