ニュージーランド・クライストチャーチのモスク(イスラム教の礼拝所)で15日午後に起きた銃乱射事件では、礼拝中のイスラム教徒ら49人が犠牲となった。厳粛な雰囲気の礼拝所は一瞬のうちに惨劇の場と化し、治安が良いとされる街に暮らす人々は突然の恐怖におびえた。
■同時に襲撃
最初に襲撃されたクライストチャーチ中心部の公園近くのモスクには、約300人の参拝者がいて、40人以上が亡くなった。地元メディアなどによると、15日午後1時40分頃、男が裏口から入り、いきなり自動小銃を撃ち始めた。何度も弾倉を入れ替え、複数の部屋を襲撃したという。
モスクの中にいた目撃者は、ラジオ・ニュージーランドの取材に対し、「(犯人は)軍人のような服を着ていた」と証言した。1人に何度も銃弾を撃ち込む場面もあったと言い、「その場にいる全員を皆殺しにしようと考えているようだった」と語った。英紙ガーディアンは、別の目撃者の話として、このモスクで銃撃が6分以上続いたと報じた。
最初の襲撃から約5分後、約5キロ・メートル東の別のモスクにも銃撃犯が押し入った。中には約150人がいたとされる。モスク内にいた男性は地元メディアに対し、「周囲に倒れた人たちから血が流れていた」と語った。
■犯行声明
乱射の様子はフェイスブック上で約17分間、生中継された。銃撃犯の1人が、カメラを装着した状態で銃を撃っていたとみられる。映像によると、銃撃犯は車でモスクの駐車場に乗り付けていた。車の中には複数の銃器があり、撮影者とみられる若い男の顔が映る場面もあった。
ツイッターで公開された犯行声明とみられる文書は74ページあり、「移民が白人社会を脅かす」「イスラム教徒に恐怖を与える」などと記されていたという。
■邦人も不安
事件を受け、クライストチャーチ内の学校は全て封鎖された。警察当局はイスラム教徒に対してモスクに近づかないよう勧告し、市民の間で動揺が広がった。
2月上旬からクライストチャーチ郊外の大学に留学中の阿部
阿部さんは「財布を落としても中身を盗まれずに返ってくるほど治安の良い街だったのに。しばらくは怖くて1人で行く気になれない」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190316-OYT1T50064/
2019-03-15 20:00:00Z
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